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やはりポートレートはEOSだな〜

※この写真も小さなファイルを倍のサイズに拡大して掲載しているため解像度が極端に落ちています。

女の子の写真は「ハイキー」に撮ることが多かった。子供の母親に喜ばれるのである。写真館を始めたばかりの頃はもう少し明るさを抑えていたのだが、写真家の塙真一さんから「女性はもう少し明るく撮った方が喜ばれると思いますよ」とアドバイスを貰ったのである。塙さんは、「試しにいまの明るさのプリントと、もう少し明るくしたプリントをお客さん(子供のママ)に選んで貰うと分かりますよ。みな必ず明るい方を選びますから」と教えて貰いやってみたところ塙さんの言ったとおりであった。この写真は仕事で撮った写真では無い。当時同じような年頃であった子供が遊びに行った公園にいたお子さんを撮った写真である。撮影する直前にあったばかりの子供である。もちろん、親御さんの了解を得て撮影している。こんな風に公園などでよそのお子さんを撮って差し上げることが良くあった。撮影した画像ファイルやプリントをプレゼントしていたのでとても喜ばれた。自分の為ではなく、誰かに喜んで貰うために写真を撮るのは楽しい。それにして、やはりポートレートはEOSだな〜。SONYじゃ太刀打ち出来ない色合いである。5D MarkⅢ、やはり残そうかな。

2013年4月13日。自宅近所。EOS 5D MarkⅢ+ SIGMA 85mm F1.4 EX DG ISO400 F2 1/1000 AWB JPEG スタンダード

やはりポートレートはEOSだな〜_e0385941_14122256.jpg

EOS 5D MarkⅢが発売されたのは2012年3月22日。発売直後のボディ価格は358,000円であった。私はこの年の9月から写真館を始める予定であったが、それまでに手に入れれば良いので値下がりするのを待った。たぶん、半年もすれば30万円を切るだろうと予想していたが、7月末に最安値が298,000円となったので購入した。翌8月にスタジオの最終ライティングテストをするのを前に「メインカメラ」を手に入れたわけである。

初代5Dに比べ幾分「線が太い」描写になったような気がしたが、それほど抵抗感がなかった。というか、初代5Dに比べて使い勝手が格段に良くなっていたのでそのことに「感動」して画質の差はあまり気にならなかった。いずれにしても同じ「EOS 5D」なのであって、違いはあっても同じ傾向の絵作りなのである。操作がほぼ初代と同一なのですぐに手に馴染んだ。

EOS 5D MarkⅢでは沢山写真を撮った。いままで使ったどのカメラより沢山の写真を撮っただろう。それまでは「プライベート」でしか写真を撮らなかったのが、5D MarkⅢでは「仕事」として沢山の写真を撮った。スタジオでの撮影はもちろん、七五三やお宮参りなどのロケ撮りも沢山やった。「建築写真」も撮ったし、「商品撮影」(物撮り)もやった。「ウェディング」も撮った。「ロケ撮り」に関しては「仕事」で撮る様になって上達したと言うよりは寧ろ、それまで子供を撮っていた経験が多いに役になった。基本的には自分の子供を撮る時となにも変わらないのだから。

こんな風に背景をぼかした写真が特別好きだというわけではない。むしろ、自分の子供の写真では背景に「情報」を入れて撮っていることの方が断然多い。しかし、「仕事」でロケ撮りするときにはこの手の写真を必ず撮った。一般の家庭では「大口径レンズ」など使っていないし、こんな風に髪の毛が光り輝き肌が柔らかく写るような写真を撮ることはまず無い。こういう写真は子供のママさんにものすごく喜ばれた。

当時は「瞳認証AF」どころか「顔認証AF」さえ無かった。子供はカメラに向かってじっとしていてくれることがほとんど無い。子供というのは「静止」できない存在なのである。しかし、ピント合わせに苦労したというような経験はほとんど無い。この写真もそうであるが、私は絞り開放は多用しなかった。だいたいF2.0〜F2.5を使うことが多かった。ロケ撮りは基本的にカメラマン二人体制で撮影していたのが、相棒の若いプロカメラマンは「F2.8」を多用した。私は「決めカット」はF2.0〜F2.5までで撮った。「F2.8」でよいのなら「EF 24-70mm F2.8」を使った方が断然利便性が高い。わざわざ開放F1.4の大口径単焦点レンズを使っているのだから「F2.8」より開けて撮らなければ意味が無いという考えである。

F1.4を多用しない理由はピントを外す恐れが高くなるからだ。完全に静止してレンズを見つめてくれる大人のモデルであればF1.4でもきっちり瞳にピントを合わせることはできるが、動き回りなかなか静止しない子供をF1.4できっちりピントを合わせて撮るのはかなり難しい。F2.2とF2.5を多用した。上の写真はF2.0出の撮影であるが、きっちり瞳にピントが合っている。小さなファイルを倍のサイズにして掲載しているためピントが甘く見えるがキッチリ合っている。


by LUZeSOMBRA | 2021-04-08 15:00 | portrait

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